採点は3-0(114-113、115-112X2)でゴロフキンの判定勝ち。1~2ポイントという僅差の勝利となり、試合後はデレビヤンチェンコとの再戦に応じるような対応も見せた。新王者のゴロフキンはこれで40勝(35KO)1敗1分け。負けたデレビヤンチェンコは13勝(10KO)2敗の通算戦績となった。
立ち上がりはゴロフキンが1回に左フックをこめかみにヒットさせた後に連打を浴びせてダウンを奪い続く2回にも強烈な左フックで相手右目上カットに追い込んだ。試合の主導権を握ったようにみえたが・・・そのあとデレビヤンチェンコが手数多く追い上げてきたのをゴロフキンは止められなかった。更に5回には左ボディーを打たれ一瞬後退するシーンもあり一進一退の展開が続き判定結果を耳にするまでゴロフキンは勝ちを確信できないような表情をしていた。
デレビヤンチェンコとの再戦が持ち上がる中、IBF王者となったゴロフキンの今後の注目は20年5月にもWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との3度目対決。アルバレス戦を問われた新IBF王者は「まだ私はカネロ(アルバレスの愛称)戦を希望している。誰にでもオープン。この階級にはたくさんの素晴らしい王者がいる。カネロに連絡してください。彼がイエスといったらやろう」と意欲を示した。
一方の僅差で敗れたデレビヤンチェンコは「(流血で右目は)時々、見えなかった。彼は目を狙っていたが、言い訳にしたくない。最善を尽くした。可能であれば再戦をお願いしたい。準備はできている」と希望していた。両選手ともに試合後会見を見合わせて両陣営のトレーナーとプロモーターのみが対応する形になったのは激戦を終えたダメージが大きかったということは言ううまでもない事である。
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