試合会場で異例の公開練習(スパーリング)

 WBA世界L・フライ級タイトルマッチ(10.1大阪市エディオンアリーナ大阪)でスーパー王者、京口紘人(ワタナベ)に挑戦する同級1位、久田哲也(ハラダ)が23日、同アリーナ第2競技場で行われた真正ジムの興行のメイン前に公開練習を披露した。世界戦の公開練習が一般ファンの前で行われるのは関西のリングでは初めて。

 1日12ラウンドのスパーリングをこなすなど精力的に練習を積み、ほぼ仕上がっている様子。「いまは疲れを抜いているところですが、しっかり動けたのがよかった」とリング上でコメント。

京口撃破に静かな闘志を燃やす久田選手が同門のS・フライ級、浅海勝太と2ラウンドのスパーリング。試合まで1週間とあってフルパワーのパンチは繰り出さなかったが、要所で右アッパーを放つなど京口との「大阪決戦」に向けて磨きをかけているコンビネーションをみせた。

 

軽めのスパーながらコンビネーションも披露した久田選手(右)

試合展開については「打ち合いになると思うし、熱い気持ちでキャリアをしっかり試合で生かしていきます。KOで世界を獲り、歴史に名を残したい」と観客にアピールした。試合当日、久田応援団は600人が声援を送るという。

 観客からの「世界王者になって一番したいことは」の質問には「これまでずっと家族に支えてもらっているので、妻と3人の娘にリングに上がってもらい喜びを分かち合いたい」。46戦目での世界初挑戦の苦労人だけに家族思いの言葉が出た。

地元の地元のリングで家族のパワーをもらってやっとつかんだ大きな舞台で世界のベルトを巻くことができるよう頑張ってもらいたい。


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