10/28 井上選手の公開練習

11月7日のWBSSバンタム級決勝に出場するWBA・IBF世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が10月28日、所属の大橋ジムで練習を公開した。決勝は2万人規模のさいたまスーパーアリーナのチケットが完売。公開練習にはテレビカメラ4台、70人ほどの取材陣が詰めかけ、試合への注目の高さを印象付けた。

「警戒するところは自分の倍以上のキャリア。それだけの選手と戦ってきているところのみ、キャリアだけは侮れない」とコメントWBSS準決勝の後、ドネアとは5月、8月と2度も顔を合わせており「やっぱり今までのキャリアを感じるオーラがある。余裕感だったり、いろいろな場数を踏んでいる選手のオーラを感じます」とも。メンタル面の強さ、経験値をベースにした戦い方の引き出しを警戒はするがそのキャリアを超える武器も井上選手にはあるようである。

ここまで120ラウンドのスパーリング(マスボクシングを含む)を積んできた井上は減量で精悍な顔つきながらピリピリ感はなく、心身ともに順調な調整ができているようである。

ドネアの警戒点を問われるも「キャリアのみですね」と言い切るあたりに強い自信を感じさせた。

 井上選手自身、具体的な試合展開については明言さけ「もちろんガードを崩していく展開も意識しているし、1ラウンドから出てくることも想定している。どのように出てきても対応できる準備をしている」とコメント。どんな展開になっても対応できる勝ちパターンはしっかりできているようだ。

大橋陣営も「試合についてはまったく心配していない。スピードの差が出る」(大橋会長)、「ナオのやりたいことができると思うし、駆け引きとかはあると思うけど、問題なく大丈夫だと思う」(真吾トレーナー)と井上選手の仕上がりに揺るぎない自信を感じさせた。

 井上本人が「注目度も理解しているし、この試合がどういう位置づけかも理解している」と話すように、勝利の先にはアメリカへの本格進出の道も見えている。試合9日前にして「チャンピオンにスキなし」を強く印象付けたこの日の公開練習だった。所属ジムの大橋秀行会長「この決勝は世界的に注目されている。決勝ですごい勝ち方をすれば、世界的にも限りなくパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強王者)1位になるのではないか」と太鼓判を押した。

ワイルドビートボクシングスポーツジム 大阪|豊中


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